こんにちは、クドケンです。
今回は専業主婦社会(夫は外で働いてお金を稼ぎ、妻は内で家事育児)に僕が感じるリスクについて記事にしたいと思います。
今回このテーマについて書こうと思ったのは、先日同じ会社で働いている女性が「(家庭を持っている)男は家を守るためにガツガツ働いて稼がなきゃダメよね〜」と話しているのを聞いて、この言葉に違和感を感じたので、その違和感を言葉にしてみようと思いますので、よろしければご覧ください。
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①専業主婦社会の背景
上記で書いた通り、専業主婦前提社会は夫が外で働いてお金を稼ぎ、妻は主に内で家事育児に専念して夫を支えるという社会構造です。
誕生は昭和の高度経済成長期、経済的に豊かになった日本では当然のように配偶者(夫)の稼ぎだけで十分家計を支えられるようになり、それを前提に専業主婦家庭が一般化したようです。雇用の安定、既婚者への福利厚生の充実などがこれを後押ししています。また、それ以前から専業主婦社会を理想とする思想もあったようです。
②今と専業主婦前提社会のギャップ
上記のように、専業主婦社会には前提として、配偶者の稼ぎが家計を支えるに十分であること、雇用が安定していること、福利厚生など社会的な支援という幾つかの前提条件がありますが、バブル崩壊後失われた30年が過ぎたと言われる今の日本で、それを満たしている家庭は全体に対してどれだけあるでしょうか。
僕も結婚した当初はその思想を心のどこかで持っていて、家計を支えるべく拘束時間を含む残業が月100時間以上の長時間労働環境で身を粉にして働き、同世代の中では最短で管理職になりました。その頃の妻は主婦をしながらパートで稼ぎをサポートしてくれていましたが、それだけ頑張っても生活は楽にはならず、終わりのないレースを続けているような感覚になりました。
全ての方がそうではないと思いますが、少なくとも一般的には専業主婦社会の前提条件は今の日本にはほぼ無いに等しく、収入に関しても夫と妻の2人3脚が必要だと肌で感じました。このことからも「男は家を守るためにガツガツ働いて稼がなきゃダメよね〜」という言葉に違和感を感じました。
③専業主婦社会に潜むリスク
景気の低迷に伴って日本は共働きの世帯が増えたと言われますが、その多くが非正規雇用で妻がそれを担っているというのが現実のようです。そうなるとの妻の給与のベースアップは見込めないばかりか、職業キャリアとしてもその先に繋がる経験は得られず、再就職や転職にも非常に不利になってしまいます。
そうなると、離婚などを機に妻側が生活のために収入を上げる必要に迫られた時、選択肢が少ないばかりか、とても幸せとは言えない選択しかできない状況も十分に考えられます。経済的に自立が難しい元妻を支えるため、元夫が継続的に慰謝料を払うケースもあります(僕の知っている方で、月に6万円ほど支払っている方がいます)。
今や夫婦の3組に1組は離婚を経験していると呼ばれる時代ですので、上記のような離婚に関わるリスクマネジメントが十分にできていないと、その先の人生が思いもよらぬ方向に向かっていく可能性もあるので、怖いなと思いました。
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いかがでしたでしょうか。
現在我が家は妻も僕も正社員として働いていて、妻も僕もお互いの職業キャリアを尊重しながら、サポートしあって生活しています。「専業主婦家庭」から「正社員共働き家庭」に切り替えるには、妻も僕もそれなりの苦労をしましたが、少しずつ家庭が良い形になってきています(その時の苦労や、共働きによる良い変化はまた別の機会に記事にしようと思います)。
ただ専業主婦が良いという方も多くいらっしゃるでしょうし、上記はあくまで僕個人の人生を振り返って感じたことに基づいてのものですので、ご理解をお願いいたします。
最後までお読みくださった皆さんありがとうございました。
それでは、また!